新しい生活をスタートさせる方にとって、通勤時間は重要な要素の一つです。通勤時間が短ければ、仕事とプライベートのバランスを取りやすくなり、ストレスも軽減されます。一方で、長時間の通勤は時間のロスや体力の消耗につながる場合もあります。この記事では、理想的な通勤時間や通勤ストレスの管理方法について考えていきます。
通勤時間の全国平均
通勤時間が長いと感じるかどうかは、個人の価値観や生活スタイルによって異なりますが、ドアtoドア(※)でどれくらいの時間が平均なのか全国主要都市を例に見てみましょう。
※ドアtoドアとは?
出発地から目的地までの完全な移動手段を指す言葉です。
自宅のドアから会社(オフィス)のドアに到着するまで、公共交通機関に乗っている時間はもちろん、そこに到着するまでに歩く時間や建物のエレベーターに乗っている時間なども含みます。
※総務省統計局 「社会生活基本調査(2021年)」より
全国主要都市の平均を見てみると、全国平均は往復で1時間19分、片道で約40分の通勤時間であることが分かります。雇用形態や就職先企業により交通費の支給限度額が決まっていたり、中には交通費が支給されないといった場合があるので、距離だけではなく『交通費』の部分もしっかりと確認しながら職場までの距離を考える必要があります。
通勤時間の長さのメリット・デメリット
通勤時間の長さは、個人の価値観や生活スタイルによって異なるので、メリットデメリットを考えながら自分のストレスにならない場所に住むことが重要です。
通勤時間が長い場合
<メリット>
・リフレクションの時間が確保できる
朝と夕方に自分自身を振り返り、1日の予定や目標を立てる時間を確保できます。
・趣味や学習に使える
通勤手段にもよりますが、音楽を聴いたり本を読んだりと趣味や学習の時間として有効活用できます。
・リラックスの時間として
音楽を聴いたり、外の景色を眺めることがリフレッシュにつながります。
<デメリット>
・時間のロス
家族や友人と過ごす時間や自宅で行う趣味の時間が減ります。生活の質ダウンにもつながることも…
・ストレスの増加
混雑した公共交通機関の利用、豪雨など天候による遅延の不安、長時間の運転などがストレスの原因になる場合が多いです。
・体力の消耗
長時間の通勤は睡眠時間の減少など、体力的な疲労を引き起こすことがあります。
通勤時間が短い場合
<メリット>
・時間の有効活用
通勤に時間をかけない分、プライベートの時間をしっかり確保でき他の活動や趣味に時間を割けます。
・仕事への集中力向上
出社前に十分な睡眠をとることが出来るため、仕事の集中力UPにもつながります。
・交通費の有無に左右されない
交通費が支給されない場合、自宅~職場の距離が短い方が望ましいです。
<デメリット>
・選択肢の減少
『通勤時間が短い』ことを中心に家探し・仕事探しを行った場合、選択肢が狭まってしまう場合があります。
・ワークライフバランスの損失
家族や趣味に十分な時間を割くことが難しくなり、仕事とプライベートのバランスが損なわれる可能性があります。
職場によっては、在宅勤務やフレックスタイム制度が活用できる場合もあります。
活用できる制度は活用し、出退勤のストレスを軽減しましょう。
家探しを行う際の考慮点
新たな職場に通勤をする際には以下のポイントに注意して、理想的な住まいを見つけましょう。
※あくまで『職場までの通勤』を中心に考えた家探しのポイントです
・通勤時間の計画
職場との距離や通勤手段を考慮し、通勤時間を見積もります。全国平均である1時間19分(片道40分程度)を目安に、ドアtoドアでどれくらいの時間がかかるか調査しましょう。朝の混雑時は想像よりスムーズに乗り換えなどが出来ず予定していた時間の電車・バスに乗れない恐れもあります、注意しましょう。
・アクセスの良さ
駅やバス停が近いか、また職場までの交通機関の本数などアクセスの良さも考えて家探しを行う必要があります。自動車で通勤する場合も、道順や混雑状況をあらかじめ把握しておく必要があります。
・金額の確認
家から職場までどれくらいのお金がかかるのか把握する必要があります。職場からの交通費の上限がある場合、これに収まるのが望ましいでしょう。
会社の通勤時間は、生活の質や健康に直結する重要な要素です。通勤時間がストレスにならないように、適切な住まいと効果的なストレス管理方法を見つけることが重要です。自分の生活スタイルやライフステージに合った通勤時間を見つけ、充実した新生活を送りましょう。
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