親の介護をしながら働くことは可能?「派遣」で給付金を貰いながら働く

親の介護をしながら働くことは可能?「派遣」で給付金を貰いながら働く

2025年問題に伴う高齢者の増加で、親の介護と仕事の両立が重要な課題となっています。親が要介護となった場合、介護休業や介護休暇、介護休業給付金などの制度を活用することが必要です。また、派遣社員という働き方は柔軟性があり、介護と仕事を両立しやすいとされていますが、実際のところどうなのでしょうか。本記事では、これらの制度や派遣社員として働く際のポイントを解説します。

親の介護をしながら働くことは可能?「派遣」で給付金を貰いながら働く

親が要介護になったら?

 

昨日まで元気だったのに…年齢に関わらず介護が必要となるタイミングは予測できるものではなく、突然の疾病やケガなど、いつ親が要介護になってしまうかは分かりません。親の健康状態や家庭の状況によって最適な対応が異なるため、専門家や地域の支援機関と連携しながら、状況に応じた適切な介護計画を立てることが重要です。

<一般的な流れ>

1.医療機関の受診
まずは医師や専門家の診断を受け、介護の必要性や度合いを確認します。

2.介護計画の作成
家族や専門家の力を借りながら、介護の範囲や方法、担当者の役割分担などを含む介護計画を立てます。

3.介護サービス利用の検討
サービスの利用や施設入所など、介護の実施方法を検討し、必要に応じてサービスを利用します。

4.保険や制度の申請
介護サービスを受けるための介護保険の申請手続きを行います。

5.介護環境を整える
家族が介護を担当する場合は、介護技術やケア方法を学び、効果的な介護を行えるようにします。介護に伴う負担やストレスを避けるために、家族や専門家との情報交換や相談を行いましょう。

 

支援制度の活用

親が要介護となってしまった場合、制度を活用することは大切です。介護に関する情報やアドバイスを得ることができ、より適切な介護をできることはもちろん、介護にかかる費用や負担を軽減することができます

<制度の一部>

介護休業:
介護のために仕事を一時的に休むことができる制度です。2週間以上の要介護状態にある対象家族1人につき通算93日まで、3回を上限として休暇を取得することが出来ます。

介護休暇:
介護をするために短期間の休暇を取得できる制度で、対象家族が1人の場合は年5日まで。 対象家族が2人以上の場合は、年10日まで取得することが出来ます。

介護休業給付金:
雇用保険に加入している人が、介護休業を取得した場合に支給される給付金で、介護を行う期間中の給与の一部(給料の67%)を補填します。

介護保険制度:
介護を行う際に、介護サービスの費用の一部を社会全体でサポートする制度です。介護保険料を支払っている場合、介護サービスを利用することができます。

家族介護慰労金:
要介護を在宅で行う同居家族に対して支給される慰労金です。条件を満たせば毎年もらうことが出来ます。住んでる自治体により額は異なり約10~12万円となります。

※詳しくは 厚生労働省【介護休業制度】にて

介護と仕事の両立が難しい理由

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精神的な負担が増える

介護はその人を支えるという大きな責任が伴います。また、大切な人が病気などの身体的な課題に直面しているのを見ることで心配や悲しみを感じ、感情的なストレスも増大します。介護に関連する悩みや責任感、不安などが、仕事に集中する能力やパフォーマンスに影響を与える可能性があります。

肉体的疲労がたまる

介護には日常生活の支援や身体的なケア、移動のサポートなど、体力を必要とする活動が含まれることが一般的です。そのため、介護者は長時間立ちっぱなしになってしまったり、重い物(人)の移動などにより、身体的に疲労を感じることがあります。さらに、仕事と介護を両立する場合、その両方の負担が重なり、十分な休息や睡眠を確保することが難しくなるため、肉体的な疲労がたまりやすくなります。

いつまで続くか分からない

介護は予測困難な場合が多く、介護が必要な期間や状況は事前に予測することが難しいです。介護が一時的なものである場合もあれば、長期間にわたる場合もあります。そのため、仕事と介護を両立させる際には、介護の期間や状況を見極め、柔軟に対応する必要があります。この不確実性は、介護者のストレスや心理的負担を増加させる要因の1つです。介護者は常に状況を見極め、適切な対応を取る必要があります。

親が要介護になっても仕事を続けるべき理由

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親が要介護になった場合、仕事を続けるべきかどうかは個々の状況や環境によって異なります。一般的には、下記の理由からなるべく仕事を続ける方が良いと考えられています。

経済的な面

仕事によって自分自身が家計を支えている場合、収入の維持が必要な場合があります。特に介護には費用がかかることもあり、収入の維持が難しい場合は、仕事を続けることが重要です。介護給付金などの対象から外れたりと行政からの様々なサポートが受けられなくなる恐れもあります。

再就職の難しさ

一度仕事を離れると、再就職が難しくなることがあります。特に介護期間が長期にわたる可能性がある場合は、介護しながらの就職活動となるので再就職の際の不利益を考慮する必要があります。

心理的な面

介護は精神的な負担が大きく、ストレスや疲労が増加することがあります。介護によって今までの自分の仕事での「ヤリガイ」や「生きがい」をゼロにしてしまうのではなく、オーバーワークにならないレベルで仕事を続けながら社会との繋がりを保つことも大切です。

介護と両立しやすい職場

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フレックスタイムや時短を利用できる会社や、シフト制などで、勤務時間を柔軟に調整できる職場、リモートワークが可能な業種は介護との両立がしやすいです。また、介護に対して理解がある上司や同僚在籍していて相談がしやすいことや、休暇や制度を取得しやすいことも大事なポイントです。

~業種例~

クリエイティブ業: 柔軟な勤務時間で対応できる場合が多く、自身のスケジュールに合わせて働きやすい職種です。

軽作業: 週ごとの勤務日数が少なくても対応してくれる場合が多く、介護との両立がしやすいです。

IT関連の仕事: リモートワークが可能なため、自宅や外出先から仕事を行うことができ、介護との両立がしやすいです。

介護関連の職種: 介護福祉士やケアマネージャーなど、介護に関連した職種は、介護と仕事を両立させることに理解があるため、柔軟な働き方が期待できます。

介護と両立するには「派遣」も選択肢に

介護しながら働く際に「派遣」という働き方は、柔軟性や選択肢の幅が広いため、一つの選択肢として考えられます。派遣のメリットとして以下の理由が挙げられます。
介護休業給付金や介護休暇の取得などは派遣社員でも可能ですが、受給条件があるので事前にご確認ください

比較的時給が高い

派遣の特徴として、派遣先の要求に合ったスキルや経験を持つ人材を必要な期間だけ提供することが挙げられます。このような柔軟性や要求に応じたサービス提供が求められるため、派遣会社はそのような人材を採用する際に高い時給を設定することがあります。派遣会社は需要と供給のバランスや市場のニーズに応じて時給を設定しています。

仕事の選択肢が多い

未経験から大手企業で働くことが出来たりと、派遣で働くことでさまざまな職種や業種での仕事が経験できます。介護と両立しながら自分に合った仕事・働き方を見つけやすいです。

柔軟な働き方ができる

派遣社員は契約期間や勤務時間が比較的柔軟に調整できるケースが多く、週ごとの勤務日数や勤務時間を調整しやすい場合があります。この柔軟性は、介護の都合に合わせて働きやすい環境を作る上で重要な要素となります。また、派遣会社を通じて自身の要望や特定の条件を伝えやすい点も利点の一つです。

派遣会社のサポート体制

派遣会社は派遣社員の働き方や就業条件を調整する際、個々の状況やニーズを配慮しながらの調整や提案ができます。介護を行いながらも働きたい人へのキャリアプランや働き方に関する相談に応じた上でのサポートや仕事探しを行ってくれます。

親の介護をしながら働くことは可能?「派遣」で給付金を貰いながら働く

親の介護と仕事の両立は、充分な知識と準備が必要です。まずは介護に関する制度や働き方の選択肢を理解し、うまく活用することが重要です。状況に応じて「派遣」という働き方を選択することも一つの手段ですが、何よりも適切な選択を行い、仕事と介護のバランスを保つことがポイントです。自身の心身の健康も守りながら、大切な家族を丁寧に支えていきましょう。

 

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