デスクワークをしていると、長時間同じ姿勢で座りっぱなしになることが多いですよね。その結果、肩こりや腰痛、頭痛などが発生し、仕事にも影響を与えかねません。そこでこの記事では、手ツボマッサージを活用して、デスクワークで凝り固まった体をほぐす方法をご紹介します。日常のオフィス生活を快適に過ごし、健康な体を維持するためにご活用ください。
なぜ体が痛くなってしまうの?
デスクワーク中は様々な要因が組み合わさることで、体が凝りやすくなります。凝りを和らげるためには姿勢の見直しや適度な休憩、ストレッチなどを積極的に行うことが手助けとなります。
同じ姿勢での長時間作業
デスクワークでは画面や資料に向かって座りっぱなしの状態が続きがちです。このような同じ姿勢で長時間座り続けることが、特に首や肩、背中、腰などの部位に負担をかけ、筋肉や関節が凝りやすくなります。
モニターや資料との視線の集中
画面や資料を見るために、頭や首を一方向に固定することが多くなります。これが続くと目がしょぼしょぼする、重いなどの「目の疲れ」の症状も出てきてしまいます。
運動不足
デスクワーク中は座りっぱなしのため、運動不足になりがちです。運動不足は血行不良を引き起こし、筋肉の硬直や凝りを招く可能性があります。
作業中のモニター操作やキーボード入力
デスクワークでは、マウスやキーボードを使っての操作が続きます。これが適切でない使い方をすると、手首や指に負担がかかり、疲れや痛みが生じます。
手軽にできる?デスクワークにオススメの手ツボ
凝り改善のためには適度な休憩、ストレッチを行うことがオススメですが、大きく動きながらのストレッチをしにくい雰囲気の場合もあるかと思います。そんな時、手つぼを使って疲れを和らげる方法があります。手つぼは、指や手の平にある特定のポイントを刺激することで、全身の調子を整えると言われています。
・合谷(ごうごく)
手の甲側にある親指の付け根にあたる部分を、もう一方の手の親指で円を描くようにマッサージします。これによって、疲れた目や頭痛、ストレスの緩和に効果があります。
・内関(ないかん)
手首のくぼみにあたる内側の部分(手首の内側にあるしわから指3本分取った下の部分)を、もう一方の手の親指で押し広げるように刺激します。これは手や腕の疲れを和らげ、リラックスさせる効果があります。このツボは内臓機能にも関わるツボと言われ、胃の不快感や乗り物酔いによる吐き気などにも効果があると言われています。
・労宮(ろうきゅう)
手のひらのほぼ中央、こぶしを握ったときに中指の先が当たる部分を、をもう一方の手で包み込むようにして揉むと、手全体の疲れや緊張を和らげることができます。心身をいやすツボとも言われています。
・腰腿点(ようたいてん)
手の甲の人差し指と中指の骨の間と薬指と小指の骨の間の部分。押すと鈍痛を感じる場合もあるので、調節しながらマッサージすることをおすすめします。腰痛やギックリ腰に効果があります。
・養老(ようろう)
手首にある突起した小さな骨の下側の部分をマッサージすると、目の疲れからくる、かすみ目に効果があると言われています。また体内の老廃物の排出力を高める効果もあると言われています。
手ツボマッサージのポイント
<POINT1>手を温めて、軽い力で行う
手ツボはデリケートな場所にあります。力を入れすぎず、痛みを感じる場合はやさしく刺激しましょう。
<POINT2>定期的に行う
継続的なケアが効果的です。デスクワークの合間や休憩時に手つぼマッサージを行うことで、疲れを軽減できます。
<POINT3>深呼吸を意識的に行う
マッサージ中に深呼吸をすることで、全身のリラックス効果が増します。
デスクワークのストレスや体の凝りは、手つぼを利用することで和らげることができます。オフィスで手軽にできるツボ押しの方法を覚え、快適なオフィス生活を実現しましょう。また、あまりに頭痛・腰痛などの症状が重い際は、無理せず病院などに相談することも大事です。