近年、闇バイトの増加が社会問題となっています。一見、簡単にお金を稼げるように見えますが、その裏には多くの危険が潜んでいます。この記事では、闇バイトの増加の背景、特徴、内容、そして実際に使われる危ない隠語について詳しく解説します。
なぜ闇バイトが増えたのか?
経済的な理由
景気の低迷や不安定な雇用環境により、短期間で高収入を得たいという若者が増えています。正規ララ機のアルバイトでは得られない高い報酬が魅力となり、闇バイトに手を出す人が増えています。
情報の容易なアクセス
インターネットやSNSの普及により、闇バイトの募集情報が簡単に手に入るようになりました。匿名性の高いプラットフォームが、違法な仕事の斡旋を助長しています。
教育や啓発の不足
闇バイトの危険性についての教育や啓発活動が不足しており、特に若者がそのリスクを十分に理解していないことが増加の一因とされています。
闇バイトの特徴と内容
高報酬の提示
短期間で高額の報酬を約束する求人が多いです。しかし、実際には賃金が支払われないケースや、違法行為に巻き込まれるリスクが高いです。「〇〇するだけで〇〇万円の簡単なお仕事」という表記をされていることが多いですが簡単に大金を稼げる仕事はありません。
非正規の契約
SNS上などでやり取りが完結し、正式な雇用契約が結ばれないことが一般的です。これにより、労働者としての権利が保護されません。何も詳細を明かされないまま個人情報を要求してきますが、1度個人情報を送るとそれをもとに、捕まるまで闇バイトに参加するよう脅迫されてしまうので簡単に個人情報は送らないようにしましょう。
<闇バイトでよく使用されるメッセージアプリ>
アプリ自体に問題があるわけではありませんが、以下のアプリでのやりとりに不自然に誘導され、個人情報を要求される場合が多いので注意が必要です。
・Telegram(テレグラム)
・Signal(シグナル)
・WeChat(ウィーチャット)
・DingTalk(ディントーク)
危険な仕事内容
違法な仕事や、身体的・精神的に過酷な作業が多いです。例えば、薬物の運搬や売買、詐欺行為、アダルト関連の業務などがあります。
実は危ない隠語やワードの解説
闇バイトでは、特定の隠語が使われることが多く、初心者がその危険性を見逃すことがあります。必ず当てはまるワードが入っていたら闇バイトという訳ではありませんが、危険度別に代表的な隠語を紹介しますので注意して求人を確認してください。
【危険度レベル大】このワードを見たり聞いたりしたら応募しない方が安全
「叩き・タタキ・T」:民家や店舗への強盗、窃盗
「掛け・かけ子」:特殊詐欺の電話役 ※電話をかけるだけなどの曖昧な表現には注意
「受け子・U」:特殊詐欺の現金、カード受け取り役 ※受け取るだけなどの曖昧な表現には注意
「出し子・D」:特殊詐欺でATMなどからお金を引き出す役
「打ち子」:パチンコ・スロットを打ち続けるバイト、売上横領やサクラに加担する可能性あり
「手押し」:違法薬物などの対面取引 ※運ぶだけなどの曖昧な表現には注意
「日当10万~100万」:そのような夢のような求人はありません
「10代の女の子大募集!」:不自然に若い女性のみに限定する表現には注意、売春の可能性あり
「携帯を契約するだけ、契約代行」:違法なスマートフォンの契約代行
「絶対に捕まらない」:捕まる・捕まらないのワードは普通の仕事では出てきません
「リスク0」:リスクというワードは普通の仕事では出てきません
【危険度レベル中】一般的な求人ではあまり見かけないワードなので怪しい、応募しないが吉
「入浴介助、マッサージ」:性売買や売春
「チャリティ活動」:お金を集める=窃盗など
「花火の運搬」:麻薬や覚せい剤運搬などの仕事
「葉っぱ・野菜・草」:「大麻」を示す隠語の可能性
「アイス」:「覚せい剤」:を示す隠語の可能性
「犬」:民家への窃盗の際に「番犬」「吠える犬」を示す隠語の可能性
「鳥、カラス」:窃盗などの際に「防犯カメラ」を示す隠語の可能性
「猫」:窃盗などの際に「高級車」を示す隠語の可能性
「リモートでゲームの運営」:違法なオンラインカジノの運営
「安全で簡単、安全に稼げる」:「安全」を過度に協調するのは怪しい
「ホワイト案件」:本当にホワイトな案件はわざわざホワイトを強調することはない
【危険度レベル小】一般的な求人にもよく使用されるワードなので内容も含めて確認する必要あり
「高収入」:異常に高額の報酬を強調している求人には、注意が必要です。
「自由シフト」:自由な働き方を強調しますが、結果的に過酷な労働を強いられる可能性があります。
闇バイトに関わらないためのポイント
闇バイトに関わらないためには、いくつかのポイントに注意することが重要です。
正規の求人サイトを利用する
求人情報を探す際は、信頼できる正規の求人サイトやハローワークなどを利用することが重要です。公式な求人サイトでは、募集内容が厳しく審査されているため、違法な求人に引っかかるリスクが低くなります。また仕事を始める前には、正式な雇用契約が結ばれているかを確認しましょう。契約内容には、労働時間、賃金、休憩時間などが明確に記載されている必要があります。口頭での約束だけではなく、書面での契約を必ず確認することが大切です。
高すぎる報酬に注意する
短期間で高額の報酬を提示している求人には注意が必要です。特に、仕事内容が曖昧であったり、詳細が不明確な場合は、違法な活動が含まれている可能性が高いです。
「都道府県×職種×平均時給」で検索を行い適正な日給・時給なのか確認しましょう。
怪しい求人には応募しない
「簡単な作業」「運ぶだけで高収入」「ただ歩いて地図に印をつけるだけ」といった魅力的なキーワードが並んでいる求人には特に注意しましょう。詳細が不明瞭な求人には応募しないようにしましょう。
個人情報を守る
住所や電話番号、銀行口座情報などの個人情報を不必要に提供しないことも重要です。闇バイトの場合、個人情報を悪用し脅迫される可能性もあります。特に初対面の面接やオンラインでのやり取りでは、慎重に。
インターネットの情報を鵜呑みにしない
SNSや掲示板で見かけた求人情報は、信頼性が低い場合があります。インターネット上の情報を鵜呑みにせず、必ず信頼できる情報源を確認するようにしましょう。
問題があれば相談する
違法な求人や怪しい仕事に遭遇した場合は、すぐに労働基準監督署や警察などの相談窓口に相談することが大切です。犯罪者になる前に、家族や友人にも相談しましょう。
闇バイトは、一見して簡単に高収入を得られるように見えますが、その背後には多くの危険が潜んでいます。高報酬や匿名性、自由な働き方などの甘い言葉に惑わされないようにしましょう。闇バイトのリスクを十分に理解し、合法的で安全な働き方を選ぶことが重要です。もし疑わしい求人を見かけた場合は、信頼できる相談窓口に相談しましょう。