2025年度(令和7年度)の最低賃金は、全国平均で時給1,118円となり、昨年から63円アップしました。これは過去最大の引き上げ幅であり、労働者にとって大きな収入改善につながります。特に注目すべきは、全国すべての都道府県で最低賃金が1,000円を超えるという点です。これまで「時給900円台」が当たり前だった地域でも、必ず1,000円以上が保証されるようになりました。
【最新版】2025年度の最低賃金額と施行開始日一覧
改定額 | (改定前) | 施工開始日 | |
東京都 | 1,226円 | 1,163円 | 2025年10月3日 |
神奈川県 | 1,225円 | 1,162円 | 2025年10月4日 |
大阪府 | 1,177円 | 1,114円 | 2025年10月16日 |
愛知県 | 1,140円 | 1,077円 | 2025年10月18日 |
千葉県 | 1,140円 | 1,076円 | 2025年10月3日 |
北海道 | 1,075円 | 1,010円 | 2025年10月 |
福岡県 | 1,057円 | 992円 | 2025年11月16日 |
※各労働局の公表資料などに基づく
これらの金額は「最低ライン」ですので、派遣求人やアルバイト求人ではさらに高い時給が提示されることも多くなっています。
2024年の最低賃金について↓
派遣社員・アルバイトにとって最低賃金引き上げのメリット
最低賃金が上がることで、派遣スタッフやアルバイトの皆さんにとって以下のようなメリットがあります。
収入アップで、生活にゆとりが生まれる
- 同じ時間働いても、手取りが増える可能性あり
- 生活費や趣味、ちょっとしたご褒美にも回せる余裕ができる
働くモチベーションが上がる
- 「ちゃんと評価されてる」と感じられることで、前向きに働ける
- 長く続けたいと思える職場づくりにもつながる
地域格差の縮小
- 地方でも時給1,000円以上が保証されるようになり、働く場所の選択肢が広がる
- 地元で働きたい人にも嬉しい変化
求人の質が向上する
- 企業が人材確保のために、時給や待遇を見直す動きが加速
- より良い条件の求人が増え、選ぶ側の立場が強くなる
派遣契約の見直しチャンス
- 派遣社員の場合、契約更新時に時給が見直される可能性あり
- 派遣会社によって時給が異なるため、比較検討の価値が高まる
特に派遣社員の場合、契約更新や新規契約の際に最低賃金を大きく上回る求人を選べるチャンスが増えています。
最低賃金アップ時に注意したい5つの視点
最低賃金が上がったからといって安心しきるのではなく、仕事探しの際には次の点を意識しましょう。
「手当込みの時給」に要注意
求人票にある時給が、交通費や精勤手当などを含んだ“合算表示”になっていることも。
基本時給が最低賃金を下回っているケースもあるため、内訳の確認は必須です。
業種によっては“特定最低賃金”がある
地域別の最低賃金とは別に、業種ごとに設定された「特定最低賃金」が存在します。
応募先がその対象かどうか、業種名にも目を向けておくと安心です。
時給は高くても、勤務時間が短いことも
最低賃金の上昇に伴い、企業が「時短勤務」や「契約期間の短縮」で調整するケースも。
時給だけでなく、月収ベースでの見通しを持つことが大切です。
職場環境の質にも目を向ける
最低賃金を満たしていても、人間関係や業務量、休憩の取りやすさなどは求人票では分かりません。
面接時の雰囲気や、実際に働いている人の声も参考にしましょう。
昇給制度の有無をチェック
「最初から高めの時給」=「昇給なし」の可能性も。
長く働くなら、評価制度や昇給の仕組みも確認しておくと◎です。
特に派遣社員の場合、同じ派遣先でも派遣会社によって時給設定が異なることがあります。複数の求人を比較して選ぶことが大切です。
全国的には10月頃から順次適用される予定ですが、都道府県ごとにスタート日は異なります 。
地域別:TOMIYOJOB支店エリアの適用開始日
2025年9月2日現在のTOMIYOJOBの支店があるエリアの最低時給・適用開始日の一覧になります。
まだ審議中の都道府県もある為、詳細は各都道府県の労働局のページをご確認ください。
【福岡・北九州支店エリア】
福岡県:1,057円
施行開始日:2025年11月16日
【熊本支店エリア】
熊本県:審議中
施行開始日:審議中
【中津支店エリア】
大分県:審議中
施行開始日:審議中
【佐賀・鳥栖支店エリア】
佐賀県:1,030円
施行開始日:2025年11月21日
【横浜支店エリア】
神奈川県: 1,225円
施行開始日:2025年10月4日
東京都:1,226円
施行開始日:2025年10月3日
千葉県: 1,140円
施行開始日: 2025年10月3日
【宇都宮支店エリア】
埼玉県:1,141円
施行開始日:2025年11月1日
栃木県:1,068円
施行開始日:2025年10月1日
茨城県:1,074円
施行開始日:2025年10月12日
【大阪支店エリア】
大阪府:1,177円
施行開始日:2025年10月16日
京都府:1,122円
施行開始日:2025年11月21日
奈良県:1,051円
施行開始日:2025年11月16日
愛知県:1,140円
施行開始日:2025年10月18日
なぜ10月から変更されるの?
最低賃金は毎年、中央最低賃金審議会が8月に引き上げ目安を決定し、その後に各都道府県で審議・決定を経て官報に公示されます。そのため、施行は毎年10月前後になるのが通例です。
2025年の最低賃金は、全国平均で過去最大の引き上げとなり、都市部から地方まで大きな底上げが実現しました。地域によって施行開始日が異なるため、自分が働くエリアの改定日を確認することが大切です。
TOMIYOJOBでは、各エリアの最新求人を最低賃金改定に合わせてご紹介しています。働く環境が変わる今こそ、新しいキャリアをスタートさせるチャンスです。ぜひお気軽にご相談ください。