フリーターとは?年齢や定義はある?アルバイトや派遣で働く人との違いを解説

フリーターとは?年齢や定義はある?アルバイトや派遣で働く人との違いを解説

現代の労働市場には、多様な働き方が存在します。1990年~2000年代にかけてフリーターは「自由な働き方で稼げる生き方」として話題になり増加傾向にありましたが、近年では生活上の不安定さを懸念しマイナスなイメージを抱かれることも多く、減少傾向にあります。本記事では、フリーターとは何か、アルバイトや派遣との違い、メリット・デメリット、平均月収、そして将来の展望について探っていきます。

フリーターとは?年齢や定義はある?アルバイトや派遣で働く人との違いを解説

フリーターの定義

フリーターは通常、通常、非正規雇用で働き、複数の短期の仕事やアルバイトを掛け持ちする働き手を指します。
厚生労働省では下記のように定義されています。

<フリーターとは>
フリーターとは、15~34歳の若年者(学生及び主婦を除く)のうち、勤め先における呼称がアルバイト又はパートである者(これまでアルバイト・パートを続けてきた者で無業の者を含む。)をいう。
参考:厚生労働省【主な用語の定義】より

非正規雇用で、複数のアルバイトやパートを掛け持ちする働き方で収入を確保している働き方を主にフリーターと呼びます。特に学生などの若い世代に多く、学業との両立を重視しながら働いている場合があります。

他の雇用形態との違い

実は「フリーター」と「アルバイト・パート」は法律上の違いはなく、どちらも「パートタイム労働者」という扱いになり、明確な違いはありません。世間的なイメージなどをもとに、求人などで使い分けられてることが多いです。正社員や派遣社員などの他の雇用形態も含め、イメージや特徴を見ていきましょう。

フリーターとは?年齢や定義はある?アルバイトや派遣で働く人との違いを解説

フリーターやパートやアルバイトといった働き方をする方は基本的に雇用保険には加入しませんが条件によっては加入が必要な場合もあります。

<加入しなければならないケース>

・1週間で20時間以上の所定労働時間の者

・31日以上の雇用期間が見込める者

・学生ではない(例外あり)

参考:厚生労働省【雇用保険の加入手続きはきちんとなされていますか!】より

フリーターのメリット・デメリット

他の雇用形態と比較しても見えてきますが、フリーターの働き方には柔軟性や自由度といったメリットが存在する一方で、収入の不安定性や将来の不透明性といったデメリットも考えられます。個々の生活状況や目標に合わせ、これらの要素をバランスよく見ながらフリーターという働き方を検討することが重要です。

<フリーターのメリット>

1. 柔軟性と自由度

フリーターの働き方は柔軟であり、基本的には自分の都合で働く時間を選ぶことが出来ます。
もちろん職場によりますが、正社員に比べて、重い責任を感じず働けるためストレスフリーに仕事ができるという声もあります。

2. 学業との両立

主に学生がフリーターとして活動し、学業との両立がしやすい点があります。シフトを調整しやすいため、試験期間や授業に合わせて働くことが可能です。

3. 多様な経験

異なる職種や業界で働くことで、多様なスキルや経験を身につけるチャンスが広がります。これが将来のキャリア形成にプラスとなることがあります。
パート・アルバイト採用の場合、正社員登用より採用のハードルが低くなるため自分の興味やスキルに合った仕事を選びやすいのも良い点です。

<フリーターのデメリット>

1. 不安定性

非正規雇用と比べ、雇用や収入が安定しづらい一面があります。月ごとの収入が変動しやすく、生計を立てる上での不安が生じることがあります。
保険や年金も給料から支払う必要があり収入も上がりにくい為、将来の為の貯金などをすることは難しいでしょう。

2. 社会的信用が低い

一定の雇用歴や経歴がなかなか築けないため、正規雇用者と比較して社会的な信用が低くなることがあります。これが将来の就職やキャリアに影響を与えることが考えられます。

3. 労働条件の不利

フリーターは一般的に非正規雇用であるため、正規雇用者と比べて労働条件が不利であることがあります。給与や福利厚生が劣ることがあり、働き手の不満が生じることがあります。年金や健康保険などが限定的で、安定性に欠けます。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、令和4年の非正規雇用の平均年収は306万円でした。正規雇用の平均年収は531万円である為、225万円の違いがあります。
参考:厚生労働省【令和元年就業形態の多様化に関する総合実態調査の概況】より

フリーターとは?年齢や定義はある?アルバイトや派遣で働く人との違いを解説

フリーターの将来・末路は?

「フリーター」という働き方は自由度が高いからこそ、それぞれの選択により結末が異なります。フリーターは柔軟性や多様な経験を通じて独自の強みを養いますが、非正規雇用の安定性の不足や社会保障の不安も存在します。将来的な展望を向上させるためには、自己成長と学習に焦点を当て、獲得したスキルや経験を活かしてキャリアを構築することが鍵となります。一方で、経済の変動や雇用市場の状況も影響を与えるため、個々の状況や選択が重要です。成功例として、起業家やフリーランスとして独立するケースもありますが、失敗例や社会的な課題も存在します。将来を考え、自分のステップアップの為に正規雇用を目指してみるのも一つの道なのかもしれません。

 

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