【各地で40度予想も…】働く上で知っておくべき熱中症予防と暑さ対策

【各地で40度予想も…】働く上で知っておくべき熱中症予防と暑さ対策

今年の夏も異常な暑さが続いており、全国で40度を超える予想が出ています。このような猛暑の中、働く人々にとって、熱中症のリスクは避けられない問題です。熱中症は命に関わることもあるため、適切な予防策と対策を知っておくことが重要です。

熱中症の症状と段階

熱中症は、高温環境で長時間過ごすことにより体温調節ができなくなり、体内の水分や塩分のバランスが崩れることによって起こる症状です。軽度から重度までさまざまな症状があり、重度になれば命を失う危険もあります。熱中症は早期に気づいて対処することが命を守る鍵となります。

・軽度(熱失神・熱けいれん): 顔のほてり、めまい、立ちくらみ、筋肉のけいれん

・中等度(熱疲労): 異常な発汗、集中力低下、倦怠感・虚脱感、頭痛、吐き気

・重度: 意識障害、呼吸困難、高体温(40度を超える熱)、皮膚の以上(感想や熱を持つ)けいれん、循環器障害

参考にしたいWBGT値

WBGT値(湿球黒球温度)は、熱中症を予防するために用いられる指標です。気温だけでなく、湿度や日射熱も考慮に入れて、熱中症のリスクを示します。単位は摂氏度(℃)で示されますが、気温とは異なる値を持ちます。

以下は、暑さ指数(WBGT)の目安です。

【各地で40度予想も…】働く上で知っておくべき熱中症予防と暑さ対策

WGBT値や熱中症警戒アラートなどにより、熱中症の発生が予測できる場合、会社側でも熱中症予防対策が必要になります。

熱中症対策について

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基本的な熱中症対策

基本的な熱中症対策として「水分補給」「涼しい場所への移動」「室内の気温や湿度の調節・冷却」「衣服の工夫(通気性のある服の着用)」などが挙げられます。厚生労働省や気象庁などが提供する情報や資料も参考になるため、正しい対策について知っておくことが大切です。

一般財団法人日本気象協会:「熱中症ゼロへ」
厚生労働省:「熱中症予防のための情報・資料サイト」

通勤時の熱中症対策

朝から気温は上昇し、連日熱中症警戒アラートも発表されています。通勤時にも熱中症対策が必須となっています。

・早めの行動:混雑する時間帯を避け、早めに出発しましょう。ラッシュアワーの混雑した電車やバスでは、皮膚表面からの放熱、汗の蒸発による湿度の上昇、風通しの悪化などにより熱中症のリスクが高まります。

・涼しい場所を確保:電車やバスの中では、できるだけ涼しい場所を選びましょう。特に通勤に時間がかかる場合、窓際や空調の効いている場所にいることが理想です。

・こまめな水分補給:通勤中も水分補給を忘れずに行いましょう。特に経口補水液(めまいなどの症状を感じた場合)スポーツドリンク(大量の汗をかいた場合、糖分が多いため過剰摂取には注意)、麦茶や過度な糖質を含まない野菜ジュースなどがオススメです。

・軽装で移動:通勤時は軽装を心がけ、暑さを感じたらジャケットを脱ぐなどの調整を行いましょう。

リモートワークやハイブリッドワークなどが可能な場合は、積極的に活用するのが一番の熱中症予防となります。熱中症の初期症状では集中力低下なども挙げられるため、仕事のパフォーマンスにも関わります。

仕事中の熱中症対策

特に屋外での長時間業務などに従事している方は、自分自身の命を守る為に熱中症対策を怠らないようにしましょう。

・こまめな水分補給:常に手元に水分を準備しておきましょう。喉が渇く前に定期的に水分を摂取することが大事です。スポーツドリンクには、糖類・クエン酸・ナトリウム・カリウム・マグネシウムなど、多くの栄養素が含まれており、効率的に必要な成分を摂取できます。また経口補水液など電解質を含む飲み物も、いざというとき(熱中症の初期症状を感じた時)の為に準備をしておく必要があります。

・適切な服装と装備:通気性の良い服装を選びましょう。軽くて乾きやすい素材が適しています。外で業務を行う場合は帽子や業務用パラソルなどの日よけグッズを活用し、直射日光を避ける工夫をしましょう。

・休憩の取り方:定期的に休憩を取り、体を休めることが重要です。休憩は涼しい場所で行い、体を冷やすことを心がけましょう。

・作業環境の工夫:エアコンや扇風機を使って作業環境を涼しく保ちましょう。外で業を行う場合も必ず日陰を作り、長時間直射日光に当たることを避ける工夫をしましょう。

就業場所の熱中症対策が足りないと感じた場合は、必ず責任者や上司に職場環境についての相談を行いましょう。熱中症の発生が予測できる場合に何も対策を講じていないと、会社が安全配慮義務違反に問われる可能性もあります。

熱中症の応急処置

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熱中症の症状がみられた場合は、迅速な対応が必要です。以下の対応を行いながら、すぐに医療機関を受診するようにしてください。

①まずは日陰やエアコンの効いた部屋など涼しい場所に移動、体温を下げるための対策を講じます。
➁衣服を緩め、体(首や脇の下)を冷やします。冷水を含むタオルや保冷剤、冷たいペットボトルなどを使用すると効果的です。
③水分補給を行い、可能であれば体温を測り、必要に応じて医療機関に連絡します。

これらの対策を適切に行うことで、熱中症のリスクを減らし、症状が現れた際にも迅速に対応することができます。

熱中症対策に役立つアイテムの活用

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日傘や帽子など直接的に日差しを遮断するアイテムはもちろん、外からしっかり冷やすアイテムなども活用しながら熱中症をしっかり予防しましょう。

・冷感タオル
水に濡らして振るだけでひんやり冷たくなるのが特徴のアイテムです。涼しさを持続させるために使います。

・冷却スプレー
 Tシャツや衣類の上からスプレーを吹きかけている間瞬間的に涼しくするために便利です。使用環境によりますが、メントールが抜けるまでの約30分程度冷たさを感じる状態が持続します。

・ハンディ扇風機
コードレスのタイプが多く持ち運びができるため、どこでも使えます。モデルによって連続使用時間が異なる為、確認しておきましょう。最近は首掛けで両手が空くタイプやベビーカーや日傘にクリップで挟んで使えるタイプ、ミスト対応モデルなども発売されています。

・保冷剤入りのネッククーラー
太い血管が走る首元を直接的に冷やすことで、体温を下げます。商品によっても異なりますが、体温36.5℃前後の人が使用すると、約60~90分持続すると言われています。

・空調ウェア(ファン付き作業服)
最近になりベストタイプも発売されました。背中から脇や首にかけてしっかり風を送り涼しさを感じる事ができます。業種によっては毎年進化を遂げている空調ウェアの着用もオススメです。

【各地で40度予想も…】働く上で知っておくべき熱中症予防と暑さ対策

自身の体調管理は、仕事のパフォーマンスを維持するためにも重要です。周囲の人々とも協力し、声を掛け合いながら熱中症を防ぎましょう。健康に働き続けるために、予防策を徹底して実践していきましょう。
熱中症対策のポイントを再確認し、予防と対策を徹底することで、健康に働くための環境を整えることができます。暑さに負けず、適切な対策を講じて、安全に仕事を続けましょう。

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